「資材コスト」が1番の経営課題に。

現在抱えている経営課題に「資材コスト」を挙げる法人が最も多く、例年1位になる「労働力」(60.0%)を押さえる結果となり、農業用資材の高騰が経営上大きな課題となっていることが浮き彫りになった。

経営課題で労働力以外が最多となるのは5年ぶり。次いで3位に「農産物の販売価格」(52.9%)、以下「流通コスト」(30.3%)、「基盤整備」(25.6%)が続く。
資材コストを1位に挙げた業種は、「稲作(66.5%)」「畜産(76.3%)」。「果樹(47.5%)」「野菜(63.4%)」は2位に挙げた。
労働力を1位に挙げた業種は、「果樹(73.7%)」「野菜(64.7%)」。「稲作(62.5%)」「畜産(60.7%)」は2位に挙げた。
経営リスクでも最も多かったのが「生産コストの上昇」で73.5%。次いで「生産物価格の下落(61.6%)」、「労働力の不足(44.3%)」が続く。リスク対策としては「複数販路の確保」が61.2%で最も多く、次いで「収入保険への加入(38.6%)」、「多品目生産(33.1%)」「多角化経営(33.1%)」「スマート農業の導入(30.3%)」が続く。
日本農業法人協会が全国の会員法人2,068を対象に実施した実態調査結果。

参考リンク:2021農業法人白書(日本農業法人協会)