下水から抽出したリンを肥料に。

下水処理施設の高度処理の過程で抽出されるリン酸(再生リン)を使った肥料を、JA全農ふくれんが開発。高騰する輸入原料の代替とし、従来品より20〜30%安く提供する。

福岡市の白水処理センターが設備を更新。リン酸の回収量が従来の15倍にあたる年間150tになったことを受け、福岡市から全農ふくれんに活用を打診したのがきっかけで連携。
開発した肥料は成分比率が異なる3種類(8-8-8/7-7-7/14-5-5)。1袋20kgのペレットで、「e・green」の銘柄を付け、福岡県内のJAで8月下旬から販売。使用する再生リンのリン酸は、輸入原料にないマグネシウムを含んでいるため、リンの吸収に好適。
この肥料に県内で系統出荷する畜産農家の堆肥と混合。域内の消費にとどまっていた堆肥を広域で活用でき、また産地に優しいエコな肥料として利用を促していく。

参考リンク:ニュース(JA全農ふくれん)