2021年産米、長期保管申請40万t(2020年は37万t)。
米の保管経費などを助成し、市場への流通量を抑え、値崩れの回避を狙う「米穀周年供給・需要拡大支援事業」。産地が最低でも10月末までは倉庫に留め置く意向のもの。
2021年産では、産地が卸などとの間で11月から来年3月末までに販売する契約を結ぶ米について、4月以降の保管料等の半額を助成。また、コロナ禍による需給緩和の懸念を受け、昨年11月から今年3月の間、保管料の4分の3を補助する前倒し枠も設置。前倒し枠からの継続申請は40万t中23万tに上る。
2020年産で申請のあった37万tでは、15万tが同事業による支援を受け、ほかに支援期間より長期に渡り保管料を全額助成する「特別枠」での支援が12万tある。
2021年産米は、特別枠や支援事業によって販売先の確保が進み、産地が卸などと相対契約した数量は前年同月比で+26%になったが、3月の相対取引価格は60kgあたり全銘柄平均で前年同月比−13%の1万2,777円となり、14ヵ月連続の下落。
参考リンク:米に関するマンスリーレポート(農林水産省)