燃油の高騰続く。
ガソリンや軽油といった燃油の高騰が続き、春の農作業が本格化する農家にとって重い負担となっている。政府は価格抑制対策などを講じてはいるが、肥料や飼料、資材も高騰しており、農業経営を圧迫している。
4月25日時点での全国平均価格:
・レギュラーガソリン:172.8円/1リットル
・軽油:152.6円/1リットル
・灯油:113.9円/1リットル
レギュラーガソリンと軽油は4月4日(ガソリン:174.1円、軽油:153.8円)から3週連続で値下がりしているが、1年前と比べるとガソリン+22.3円、軽油+21.9円と大きく値上がりしている。
灯油は4月11日の2,062円から2週連続で値下がりしているが、1年前より411円の値上がり。
水稲約200haを中心に小麦、大豆、露地野菜を生産する岐阜県の農業組合法人は、トラクターやコンバインなどで軽油を年間1万6,000リットルほど使うが、単純計算で35万円程度の経費増となる。経費増加分を価格に転嫁するのは難しいため、経営に大きな打撃を受けることになる。
原油価格は、コロナ禍からの経済回復やロシアのウクライナ侵攻を受け、1バレル100ドル台で推移。産油国は増産に後ろ向きで、今後も原油は先高感が強い。
参考リンク:石油製品価格調査(資源エネルギー庁)