「元肥一発肥料」プラスチック殻流出対策を動画で周知。
水稲の元肥一発肥料に使用されているプラスチック殻の海洋流出を防ぐ対策を実施するよう、JA全農が農家に対し呼びかけるチラシと動画を作成。
プラスチック殻は、代かき後田植え前の落水時に、前年に使い水田に残った肥料の殻が巻き上げられて流出する。
これを抑えるには、田面が7〜8割見えるくらいの浅めの水位で行なう浅水代かきが有効。代かき前には、水田の土をできる限り平らにし、畦畔が崩れて流れ出ないかを確認。代かき後には落水せずに田植えをしてプラスチック殻が浮いて流れ出ないようにする。ただ、浅水代かきは機械に負担をかける可能性や作業速度の低下などのデメリットもある。
代かき後に落水する場合には、流出防止対策として水田の水尻に網目2mm以下のネットを自作し設置する。タマネギ用のネットが利用できる。他の材料としてはバーベキューで使用する金網、クリップ、園芸用の支柱など安価な材料で作ることができる。また、ネットの周りに園芸用の柵を設置することで、水路が稲わらで詰まるのを防ぐこともできる。
これらの対策をまとめた動画は動画投稿サイト「YouTube」で公開している。