新年あけましておめでとうございます。旧年中は大変お世話になりました。本年もアグリの樹をよろしくお願い申し上げます。

日本農業は、農村文化として家族経営を中心に地域社会の調和の上に成り立ってきました。
今、その農業と農村の現実は非常に厳しいといわれています。
しかし、夢はあります。それは、農家は家族経営を通じて「地域社会」に貢献できるという「誇り」を失ってはならない、ということです。
その誇りを失わず、地域で存続していく農家は、強い農家でも、賢い農家でもありません。それは、時代を認識した「変化ができる農家」です。
今、若手農業後継者、新規就農者は、有機農業志望者が多いといわれています。
それはなぜか。決して、儲かるからではありません。自分に納得のできる人生、生き方の選択によるものです。この何かに「変化」することが、家族経営に求められています。
即ち、これからの農業は「世帯概念」ではなく「職業概念」として捉え「家業の運営」から「家業の経営」に移行させていくべきと考えます。
そのための方策の一つが、あらゆる「農業情報」を正確に分析し、それを実行することによって、「家業の業態改革」に取り組むことです。

「アグリの樹」は、「家業の業態改革」に取り組む農業生産者に役立つ情報ツールとして毎日「3分でわかる、農業情報」を配信するものです。
この情報を活用することにより、農業者の「分析力」「行動力」「人間力」の養成にお役に立てれば幸いです。
令和2年も「アグリの樹」を通じてあらゆる「農業情報」を発信いたしますので、ご活用いただき、変化する「家業の経営」にお役立てください。

令和二年一月一日                           土居 龍一