2022年産米、JA全中「適正生産量より深掘りする必要」。

2022年度産米では主食用米の適正生産量を675万tとしているが、JA全中はさらに深堀りし、非主食用米への転換や、麦、大豆、子実用トウモロコシへの転作拡大、パックご飯など輸出重点品目の生産拡大に向けた取り組みを行う。

2021年産では過去最大の6万3,000haの作付け転換に取り組んだものの、米価は昨年11月時点で前年平均価格より60kgあたり1,400円以上低い1万1,950円。米の消費は通常の年でも年10万t程度の減少があり、加えてコロナ禍による外食需要などを考慮し対策に取る組む必要がある。
2022年産では、JAは基本指針の前年比−21万t(面積比−3.0%)より深堀りし、様々な対策を活用して転作を進めていきたいとする。
今後の水田農業に向け、人・農地プランや水田収益力強化ビジョンの策定の場などを使って地域の話し合いや、輸出米支援などの水田リノベーション事業や、麦・大豆対策などの交付金を最大限活用して非主食用米への転換を図る。また、交付金の対象に加わった子実用トウモロコシの作付けも積極的に検討する。
パックご飯や米粉などが輸出重点品目に選定されたことをふまえ、輸出についても唱題の生産拡大に向け、銘柄別の需要に応じた生産に取り組む。

参考リンク:定例記者会見(JA全中)