施肥コスト低減を進める取り組みを支援。

原料の多くを輸入に頼っている肥料の、施肥コスト低減に取り組む生産者への支援事業が補正予算に計上された。国際市況の影響を受けにくい経営への転換を支援する。

事業は、地域に適した肥料コスト低減体系を作る計画策定に向け、各地域で検討する場づくりから支援を行い、土壌診断と診断結果に基づく施肥設計の見直しに必要な取り組みや、新たに実施する肥料コストまたは施肥量を低減する技術を活用した取り組みの実証、それらの情報発信を支援する。
土壌診断の実施費用や施肥設計書の作成、専門家による指導にかかる費用は全額を助成。堆肥の成分分析や運搬費用、専門業者へのドローンによる追肥の委託費、可変施肥機のレンタル・燃料費などは半額を助成する。
土壌診断のみ行い、使う肥料の見直しなど適正施肥を実施するのみで、コスト低減技術を導入しない場合でも、診断費用の助成が受けられる。
事業の申請は、JAや生産部会など複数農家でまとまって行い、次期作以降の施肥コストや施肥量の低減見込みを盛り込んだ計画書を作り、協議会に提出する流れになる。

参考リンク:肥料コスト低減体系緊急転換事業(農林水産省)