砂糖消費減少で製糖所の経営が苦境に。

消費者の嗜好の変化に、新型コロナウイルス禍が加わり、砂糖の消費が激減。
北海道や沖縄の製糖所に打撃。

2020砂糖年度(10月から翌年9月)の砂糖の供給量は国内産が77万9,000t、輸入が103万3,000tの計181万2,000t。対して消費量は175万4,000t。消費量は10年前の2010年より30万2,000t減少している。
消費者の低甘味志向もあり、1人あたりの年間消費量は減少し続けている。この10年で16.4kgから14.1kgと2.1kgの減少。加えてコロナ禍による土産物需要などの落ち込みが追い打ちをかけた形だ。
テンサイの産地北海道には3社8製糖所があったが、2023年には北海道糖業の本別製陶所が砂糖の生産を終了する。サトウキビの産地沖縄でも、黒糖の在庫が流通分と離島にある8箇所の工場分を合わせ、2年分の生産量に相当する過去最大の1万6,000tに膨らんだ。
JAや製糖所は、情報発信や新たな需要開拓などを進め、今後の需要喚起を強化していく。

参考リンク:農林水産省