1人当たり食料支出は伸びるが全体の食料支出総額は、長期的には縮小。食料消費の将来推計(2019年版)。

農水省は、人口減少や高齢化の進展、ライフスタイルの変化等を踏まえ、2015年国勢調査による将来推計人口、家計調査等のデータを用いて、我が国の将来の食料消費(食料支出、食の外部化等)について分析を行い、日本の食料消費の将来推計(2019年版)を取りまとめた。
1人当たり食料支出は、加工食品の支出割合の増加等により、今後拡大する。一方、今後、人口減少が進むことにより1人当たり食料支出は伸びるが、人口自体が減少することで全体の食料支出総額は当面ほぼ横ばい、長期的には縮小すると見込まれた。
内食から中食への食の外部化が一層進み、食料支出の構成割合は、生鮮食品から付加価値の高い加工食品にシフトする。特に、今後シェアが高まる単身世帯で、外食、生鮮食品からの転換により、加工食品のウエイトが著しく増加すると推計。