60歳以上の新規就農者が拡大。
2018年の新規就農者は5万5,810人となり、3年ぶりに前年を上回ったことは既報のとおりだが、このうちわけでは59歳以下の新規就農者は減ったものの、60歳以上のシニアの新規就農者が拡大している。農水省は「定年退職をきっかけに農業に取り組む人が増えている」と分析。政策的に拡大を目指していた49歳以下の新規就農者のうち、他産業から農業に移る人の流れは滞っている。49歳以下の新規就農者は2014年以降、4年連続で2万人を超えていたが、2018年は5年ぶりに2万人の大台を割った。
新規就農者のうち、会社員や学生から自営農家になった人は4万2,750人となり、前年に比べ1,230人増えた。一方、農業法人などに雇われる雇用就農者は700人減の9,820人、農業経営の責任者などになった人は400人減の3,240人だった。