千葉県でネギ害虫、ネギハモグリバエの別系統発生。

ネギの主要害虫「ネギハモグリバエ」の中でも、従来より大きな被害を与える別系統の虫が、これまでに茨城県等の3府県で確認されていたが、千葉県印旛地域のネギ畑で、葉が白くなるなど、この系統による被害を疑う事例が認められた。このため、被害畑から採集した成虫の遺伝子を千葉県農林総合研究センターで判別した結果、「ネギハモグリバエの別系統」であることが確認された。
「ネギハモグリバエの別系統」の個体は、従来の系統と遺伝子は異なるが、外見からの識別はできない。従来の系統と比較して、複数の幼虫がネギの葉の内部に潜り込んで、集中的に葉を食害する、被害が進むと葉が白くなるので、収穫量が著しく低下するという特徴がある。
現時点では「ネギハモグリバエ」の防除農薬が効果的であると考えられ、千葉県農林総合研究センター病害虫防除課では、「ネギハモグリバエ」の防除農薬の使用を勧めている。