マダガスカルで100万人が飢餓の恐れ。
アフリカの島国マダガスカル南部では過去40年間で最悪の干ばつが発生。114万人以上が食料不足に陥っている。
マダガスカルでは、すでに1万4,000人が飢饉のような壊滅的な状況(IPCフェーズ5)にあり、10月までに倍の2万8,000人に達すると推定される。状況の深刻さから、食料を求めて数千人が移住を余儀なくされ、残った人々は野生の葉やイナゴを食べて生活することを余儀なくされている。5歳以下の子供の全急性栄養不良(GAM)は4ヵ月間で16.5%と危険な数値に達し、多くの子供が命の危険にさらされている。この状況を改善するには、最も食料が不足する収穫期直前に食料を提供するため7,860万米ドルが必要と国連世界食糧計画(WFP)が試算している。
マダガスカル以外でも、2,180万人が深刻な食料不安に陥っているコンゴ民主共和国、500万人が飢餓に直面しているナイジェリア、1,240万人が食糧不安に陥っているシリア、700万人が十分な食料を得られない南スーダン、1,000万人近くが急性の食料不足に陥っているイエメンなどで援助が必要とされ、WFPが緊急支援のための資金を求めている。
参考リンク:国連世界食糧計画(WFP)