米粉の輸出が対前年比2.3倍。拡大するグルテンフリー市場向けに輸出拡大。
1〜10月の米粉輸出実績は、前年の81tから2.3倍増え、184tとなった。ノングルテン米粉製品の第3者認証制度の運用開始など、世界のグルテンフリー市場に向けた輸出環境も整い始めており、今後も拡大が期待される。
米粉用米の作付面積は2016年に3,428haが、2019年には5,306ha、2020年はさらに1,000ha増え6,346haまで拡大。生産量は3万3,000tが見込まれているが、需要量はさらに拡大しており3万9,000tとの見通し。
世界のグルテンフリー市場はアメリカやヨーロッパを中心に拡大を続け、2024年には約100億ドルに達すると見込まれている。日本では10月に「ノングルテン米粉の製造工程管理JAS」を制定。日本米粉協会はノングルテン米粉向上の認証に取り組み、3社が認証を取得、4社が審査中となっているなど、輸出に向けた積極的な取り組みが始まっている。政府もJETROやJFOODOを通じて商談会での日本産米粉の認知度を高める取り組みなどを行い、輸出拡大を目指す。
参考リンク:農林水産省