農業資材供給に関する価格調査の結果が公表される。

農業者が良質で低廉な農業資材を調達する参考となるよう、農業資材の価格調査を農水省が実施。3年連続3回目の結果を公表。

全国の資材販売店627店舗に対し、肥料・農薬、被覆資材、ダンボール、農業用ハウスについて販売価格の調査を実施。430店舗から回答を回収。ほかに、農業機械に関して主要メーカーに対して希望小売価格の聞き取り調査を、配合飼料に関して畜産経営者に対して購入価格のアンケートを実施。
肥料では、単肥の石灰窒素 粒(20kg)で最小価格2,380円〜最大価格5,423円(平均3,370円)、化成肥料の一般高度化成 オール16(20kg)で同1,777円〜4,268円(2,409円)など、価格差は2〜4倍。
農薬では、除草剤のグリホサートカリウム塩液剤44.7%(5L)で最小価格6,462円〜最大価格1万3,117円(平均9,985円)、殺虫剤のホスチアゼート粒剤 1.5%(5kg)で同2,981円〜4,479円(平均3,708円)、殺菌剤のマンゼブ水和剤 80%(1kg)で同1,221円〜2,335円(平均1,740円)など、価格差は約2〜3倍。
被覆資材では、露地トンネル被覆用資材(ポリ塩化ビニル)で最小価格3,278円〜最大価格2万911円(平均1万1,819円)など、価格差は約3〜6倍。ダンボールではダイコン10kg用で同72円〜209円(平均111円)など、価格差は約2〜3倍。
農業用ハウスでは、パイプハウス(間口6m✕奥行50m✕軒高1.8m)で最小価格100万円〜432万円(平均190万円)など、価格差は約4倍。
資材販売店の価格と農業者の購入価格を比較すると、農業者購入価格の方が安値になる傾向。これは他店との見積もり比較や、地域での一括購入・早期発注や大ロット購入などで価格を抑えていると予想される。

参考リンク:農林水産省