4月の食品支出は外出自粛の影響で前年当月比-6.6%と過去最大の減少に。

全国約9千世帯を対象に、家計収入・支出、貯蓄・負債などを毎月調査する総務省の「家計調査」。4月は新型コロナウイルス感染拡大のため、食品支出などで影響が大きく表れた。

2人以上の世帯における消費支出は、消費税増税後の2019年10月~2020年3月まで前年当月比で-0.3~-6%とマイナスが続いており、新型コロナウイルス感染拡大による影響が顕著になった2020年4月は同-11.1%の26万7,922円と大幅な落ち込み。外出自粛でパック旅行費(-97.3%)、宿泊料(-94.7%)などが支出を押し下げた。食品支出額の合計も同-6.6%の7万3,919円と、こちらも過去最大の落ち込み。特に外食は同-65.7%と過去最大の下落。うち飲酒代は-90.3%、食事代は-63.3%と、緊急事態宣言にともなう外出自粛と休業の影響を受けた形となった。
外食など落ち込みの激しかったものに対して、巣ごもり需要の増加により食品の消費は大幅な伸長を見せた。生鮮肉(+20.7%)、乳製品(+22.2%)、麺類(+34.2%)などは大幅な増加となったが、これは家庭での食事が急増したことが反映されたと考えられる。

参考リンク:総務省(家計調査2020年4月分)