有毒、特定外来生物「コカミアリ」、国内で初めて侵入確認。

特定外来生物で有毒の「コカミアリ」が7月、岡山県水島港の国際コンテナターミナルのコンテナとその周辺で確認された。
国内では、これまで2014年に成田空港の輸入植物検疫で確認されたのみ。国内への侵入が確認されたのは初めて。

コンテナ底面から発見されたのは、体長1〜2mmの働きアリ約30匹。女王アリは見つからなかった。アリが確認されたコンテナは、6月12日にフィリピンのマニラ北港を出航した船に積まれ、23日に神戸港に到着。そこで別の船に積替えられ、27日に水島港に水揚げされた。定期的に実施しているヒアリ等生息確認調査で7月3日に確認され、コンテナとその周囲で殺虫剤を使用。その後は新たに発見されていない。
コカミアリは中南米原産。1つのコロニーに複数の女王がおり産卵数も多く、コロニーの増殖や分布拡大の能力が高い。中米〜フロリダ以南、アフリカ、ガラパゴス、ニューカレドニアなど太平洋諸島に侵入している。2021年には台湾に定着、2022年には中国広東省で発見されている。

参考リンク:報道発表資料(環境省)