ニンジン卸売価格、平年比2割高で推移。
東京都中央卸売市場のニンジン卸売価格は平年より2割ほど高い値で推移。
出荷最盛を迎える主産地の増量ペースが平年と比べ穏やかなためとみられる。
ニンジンの卸値は4月上旬から上昇。5月9日時点で1kgあたり184円となり、平年(同152円)より21%高。
主産地の徳島県では3月下旬から増量期に入っているが、冬に乾燥が続いた影響で細物がやや多く箱数が伸び悩んだため、例年と比べ出荷の山が大きくなっていない。
連休を前に業務需要が動き、不足感がある太物の引き合いが強くなった5月1日には202円まで上昇。連休明けには降雨で収穫が遅れた分が出たこともあり、小幅に下げている。
ニンジンの販売は同じ料理で使われるタマネギなど土物類の動向に影響を受ける。2022年はタマネギが品薄のため平年の倍以上に暴騰、買い控えの影響を受け販売で苦戦を強いられた。今年のタマネギは潤沢で、価格も平年の1割安で推移。値頃感が出ているため、小売ではセットでの売り込みを強めるとみられる。
参考リンク:毎日の卸売価格(農林水産省)