食育の推進と国産農林水産物の消費拡大、和食文化の保護・継承。

「和食;日本人の伝統的な食文化」は2013年にユネスコ無形文化遺産に登録されたが、現代の日本では、食の多様化や家庭環境の変化等を背景に、和食文化の存在感が薄れつつある。
和食文化の保護・継承に当たっては、食生活の改善意識が高まりやすい子育て世代や若者世代等に対し、和食文化の良さを理解してもらい、実践してもらうことが重要。
2018年度には、子育て世代と接点の多い栄養士や保育士等向けに、和食文化をテーマとした食育活動を実施してもらうための研修会、妊娠中の方や子育て中の母親・父親子向けに、家庭で和食文化を取り入れてもらうためのワークショップ、若者世代向けに、大学や企業等と連携した和食文化に関する講座やワークショップを実施している。子供たち向けには、小学生を対象に和食や郷土料理に関するお絵かきや和食文化の知識と技を競うイベントとして、「全国子ども和食王選手権」も開催。
また、子育て世代が実際に手軽に和食を食べる機会を増やすため、官民協働の「Let’s!和ごはんプロジェクト」を新たに開始している。さらに、一般社団法人「和食文化国民会議」では、和食給食の提供や和食文化に関する授業を行う「だしで味わう和食の日」の実施のほか、年間を通じて和食文化の大切さを訴求する「五節句プロジェクト」を開始するなど、和食文化の普及・啓発等の活動を展開している。