伝統料理の伝承、4割止まり。

郷土料理や伝統料理など、地域や家庭で受け継がれてきた料理や味、箸使いなどの食べ方・作法に関する意識調査で、「月1回以上食べている」と回答した人が61.7%に上った反面、それらを地域や次世代に「伝えている」人は43.9%にとどまっている。

郷土料理や伝統料理を食べる頻度を聞いたところ、「月に2〜3日程度」が19.3%で最も多く、次いで「月に1日程度(15.9%)」、「週に1〜2日程度(13.7%)」、「週に3〜5日程度(8.3%)」、「ほぼ毎日(4.5%)」となった。
2021年度から始まった第4次食育推進基本計画は、「郷土料理を月1回以上食べている」人の割合の数値目標を「2025年度までに50%以上」とした。2021年度の時点で61.7%と計画より4年前倒しで目標を超えた形。その一方で、「地域や家庭の伝統的な料理や作法を伝えている」人の割合は、2025年度までに55%以上にするという数値目標に対し、2021年度は43.9%。前年度より6.5ポイント減少しており、目標数値から遠ざかった。

参考リンク:食育に関する意識調査(農林水産省)