国産青果物の市場経由率、80%を切る。
国産青果物の市場経由率が79.5%(前年度は81.2%)となり、記録史上最低だったことが、農水省統計により公表された。加工産業の業務需要の増加や、直売所、ネット通販、宅配など販売経路の多様化が進む中で、産地が市場を通さなくても消費者と取引できるようになったのが原因。
市場経由率は、国内で流通した加工品を含む青果物、水産物、食肉、花きのうち、卸売市場を経由したものの数量割合の推定値で、青果物にかぎり2008年度から国産を分けて経由率を発表している。
2008年度は88.1%だったが、以降は減少傾向が続き、2016年度は過去最低の79.5%だった。
このほか輸入物も含めて、すべての分野の取扱品が過去最低を記録した。