田の耕地利用率は前年比0.1%プラス、畑は1%マイナス。

2020年の耕地利用率は、畑が前年比-0.4%の89.4%と2年連続で9割を切る結果に対し、田は+0.1%の92.9%と上昇傾向。

「耕地面積」と「農作物の作付(栽培)延べ面積」は、田の耕地面積が前年比-1%(1万4,000ha減)の237万9,000ha。作付延べ面積が前年並み(1万1,000ha減)の220万9,000ha。
畑の耕地面積が-1%(1万1,000ha減)の199万3,000ha。作付延べ面積が-1%(1万7,000ha減)の178万2,000ha。
耕地利用率とは、耕地面積に占める延べ作付面積(水稲、麦類、大豆、そば、なたね他の作物の作付面積の合計)の割合を指す。二期作や二毛作など、同じ圃場に2回以上作付けされた場合には、それぞれの作付面積を足した面積が延べ作付面積となる。
田は、米の裏作で麦などの栽培が盛んな佐賀県(132.5%)など、100%を超える県がでており、利用率は前年の-0.2%から上昇に転じた。
畑は2011年の91.8%から一貫して利用率の減少が続き、89.4%にまで減少。米や麦に比べ機械化や省力化が進まず、農家の高齢化による離農や作付け中止が続いているためと考えられる。

参考リンク:面積調査(農林水産省)