スマート農機の広域シェアリングサービス、広島・島根で実証。
スマート農機のシェアリングサービスの構築を目指し、広島・島根の県をまたいだ広域での実証実験が始まっている。
実証では、県立広島大学、商工会議所、農業従事者によるコンソーシアムを組み、情報通信技術(ICT)を用いた交通網のシェアリングサービス(MaaS)を農業分野に転用した「AaaS(Agriculture as a Service)」を開発。スマート農機の位置情報をGPSで取得し、所在と運用を一元化。生産者が使いたいタイミングと農機の運用状況を、人工知能(AI)が見極めてマッチングを行う。スマートフォンから利用できるAaaSアプリを提供し、アプリに必要な農機と台数、オペレーターなどを入力することでマッチングサービスを利用できる。
実証モデルは「モデル1(遠距離)」「モデル2(中距離)」「モデル3(近距離)」の3モデルを設定。
モデル1では、両県をまたいだ5つの大規模法人間で、無人大型トラクターを共同利用。
モデル2では、広島県三次市、庄原市の中小規模生産者間で、自動そうだ中型トラクターとドローンを共同利用。
モデル3では、島根県出雲市を中心に、収量コンバインを共同利用。
実証は2022年度までの2年間。将来的には、共同利用でスマート農機の導入コスト半減、面積と売上高1割増を目指す。
参考リンク:県立広島大学