コロナ緊急事態宣言下の自粛で生活習慣に変化。

2020年4月〜5月の緊急事態宣言下で生活習慣や体重にどのような変化があったかを、2010年国民健康・栄養調査参加者を追跡調査したところ、女性や若い世代で生活習慣や体重の変化が強い傾向がみられた。

調査は、2010年国民健康・栄養調査に参加した20歳以上の男女のうち、追跡調査に参加した1,981人(男性808人、女性1,173人、平均年齢66.9歳)から得られた回答内容を、厚生労働省指定研究「NIPPON DATA研究班」が分析。
体重は、1kg以上増加した者は男性17.4%、女性27.4%。うち3kg以上の増加は男性4.6%、女性5.0%。
間食する頻度や量が増加した者は、男性8.7%、女性18.3%。
身体活動量では、男性の23.5%、女性の30.5%が減少したと回答。
医療機関の受診を控えた者は、男性8.5%、女性20.5%と、女性の方が多い結果となった。
一方、自宅で料理する頻度では、男性の15.2%、女性の19.2%が増えたと回答し、減った者より6倍以上多かった。また、野菜を食べる頻度や量では、男性の13.1%、女性の14.3%が増えたと回答し、減った者より2倍以上多かった。
世代別でみると、体重増加は65歳未満が30.9%、65歳以上が18.6%。間食の頻度や量の増加も65歳未満は18.6%と65歳以上の11.7%より多い結果となり、比較的若い世代の食生活により多くの変化が見られた。

参考リンク:プレスリリース(滋賀医科大学)