水田リノベーション事業による作付け転換2万1,000haに上る見通し。

2021年産米の転作支援「水田リノベーション事業」による主食用米からの作付け転換は、全国で2万1,000haに上るとの見通しを農林水産省が明らかにした。

水田リノベーション事業は2020年度第3次補正予算で270億円を計上。主食用米から加工・輸出用米、麦・大豆、野菜などの転作に対し、10aあたり4万円を交付する。全国から466億円分の要望が集まり、268億円が採択された。採択率は58%。内訳は、加工用米94億円(採択率68%)、麦94億円(同45%)、大豆52億円(同58%)。輸出用米19億円と高収益作物10億円は要望の全てが採択された。採択から漏れた地域には、最大で10aあたり1万5,000円を助成する「水田麦・大豆産地生産性向上事業」の活用や、2021年度予算で3,050億円を計上している水田活用の直接支払交付金の活用を呼びかけている。
水田活用の直接支払交付金は、水田リノベーション事業で一定面積の転作支援を行ったことで財源に184億円分の余裕が生まれた。その分を産地交付金の拡充に回し飼料用米などへの転作拡充につなげる。

参考リンク:農林水産省