エコフィードの新基準4月から運用に。
ヨーロッパ、アジア、アフリカ諸国で発生が確認されているASF(アフリカ豚熱)は、食物残渣を使った飼料で媒介される事が多数報告されている。このため、食品残渣利用飼料「エコフィード」製造の加熱基準が見直され、4月から運用される。
加熱処理の対象は、これまでの「生肉などが混入している可能性があるもの」から「肉を扱う事業所等から排出されるもので、肉と接触した可能性があるもの」に範囲が拡大。加熱処理の温度も「70度30分以上または80度3分以上」から「撹拌しながら90度60分以上または同等以上」に変更。加熱処理の記録作成と2年間の保管が求められ、違反時には罰則も課せられる。
新たな加熱基準では、ハムやソーセージなど調理済みの肉加工品も対象だが、食品製造段階で中心の温度が70度で30分以上加熱されたと確認できる場合や、豚以外の飼料で豚用とは別の製造ラインで作る飼料は対象外。
新基準の加熱処理は、飼料製造業者のほか食品残渣を独自に収集し豚に与える農家にも求められる。また、加熱処理が必要な食品残渣は農場の衛生管理区域への持ち込みもできない。
参考リンク:農林水産省