2021年産米は、過去最大規模の6万7,000haの転作が必要に。

2019年7月から2020年6月までの1年間の需要実績（確定値）は、前年の734万tから20万t減の714万t。需要見通しは2020／2021年が716万t、2021／2022年が705万t。2020年6月末の民間在庫量は前年比11万t増の200万t。2021年6月末の民間在庫量は207万〜212万tになる見通しで、2021年産主食用米の適正生産量は693万tに設定された。作況指数が100だった場合、2020年産から36万t、面積にして6万7,000haの減産が必要となる。
主食用米からの転作を後押しする支援策として、政府は2021年度予算に水田活用の直接支払交付金3,050億円を盛り込む。支援はいずれも10aあたり、
（１）戦略作物助成（麦・大豆・飼料作物：3万5,000円、WCS用稲：8万円、加工用米、飼料用米・米粉用米：収量に応じ5万5,000〜10万5,000円）
（２）産地交付金（転換作物拡大加算：1万5,000円、高収益作物等拡大加算：3万円、飼料用米・米粉用米の複数年度契約：１万2,000円、そば・なたね作付け：2万円、新市場開拓用米作付け：2万円）
（３）水田農業高収益化推進助成（高収益作物定着促進支援：2万円×5年間、高収益作物畑地化支援：10万5,000円、子実用とうもろこし支援：1万円）を交付する。

参考リンク：米に関するマンスリーレポート（農林水産省）