ミカンコミバエの幼虫、鹿児島で今年3例目が確認される。
マンゴーやグァバ、アボカドなど熱帯性の果実に卵を生み、日本では「輸入禁止対象病害虫」に指定されている「ミカンコミバエ」。鹿児島県では今年3例目の幼虫が徳之島町で発見。周辺の果実の除去作業が行われた。
鹿児島県では、9月25日に南大隅町のグァバと柿で初めて幼虫が確認された。これは2015年の奄美諸島や屋久島で確認された以来5年ぶりの発生で、県本土では初めて。2例目は10月13日。指宿市で採取された幼虫が、10月21日にミカンコミバエの幼虫であると確認された。
今年3例目は10月21日に徳之島町で民家の庭に植えてあったグァバの実から発見され、10月22日夜に確認された。10月24日、25日には、幼虫が確認された地点を中心に寄主果実の除去作業を門司植物防疫所が実施。カンキツ類やパパイア、グァバなどの果実の回収と、ペイト剤(餌になるタンパク質加水分解物と、殺虫剤を混ぜた薬剤)の散布を実施。回収された果実は一部が切開調査にまわされている。
参考リンク:鹿児島県