マツタケ、絶滅危惧種指定。
日本をはじめ、ヨーロッパ、ロシア、カナダ、アジアなどに分布するマツタケが、7月9日に更新された国際自然保護連合(IUCN)の「レッドリスト」で絶滅危惧種に指定。ただし、レッドリストには法的拘束力がなく、直ちに規制されることはない。
マツタケはアカマツなどの根に寄生して成長する。森林破壊や松の病害などの影響を受け生育量が著しく減少。すでに環境省のレッドリストでも「準絶滅危惧種」に指定されているが、今回IUCN の更新では3段階に分類された「絶滅危惧」のうち「絶滅危惧II類(絶滅の危険が増大している種)」に分類。
マツタケは人口栽培の手法が確立されてなく、国内での年間収穫量は数10t程度。国内消費の90%以上を輸入に頼っている。今回IUCNレッドリスト入りに関し、農水相は、資源管理と環境に対する配慮を行いながら採捕すると言及。
なお、IUCNレッドリストには法的拘束力がなく、これまでニホンウナギやクロマグロなどもリストに入っているが、消費や採取が直ちに規制されることはない。