農薬の使用状況と残留状況調査の結果が公表される。
農薬の適正使用の推進と安全な農作物の生産を目的に、農水省は農薬の使用状況と生産段階の残留農薬の調査を実施し、2018年の調査結果が発表された。
農薬の使用状況調査は、476戸の農家に対し記入簿または聞き取りにより実施。農薬の総使用回数は4,878回。このうち、1戸の農家で誤った使用量または希釈倍数での使用を確認。農薬の適正使用の徹底を図るよう指導を実施。他の475戸の農家は適正に使用されていたことを確認。
残留農薬は、476検体の農作物に対し、のべ2,896種類の農薬と作物の組み合わせで調査。コマツナとニンジンの2検体から食品衛生法に基づく残留基準値を超える農薬が検出。コマツナからはダイアジノンが基準値(0.1mg/kg)の5倍にあたる0.5mg/kgを検出。ニンジンはイミシアホスが基準値(0.03mg/kg)の2倍にあたる0.06mg/kgを検出。他の474検体からは基準値を超える農薬は検出されなかった。
これら基準を超えた農作物を通常想定される量を摂取した場合でも、各農薬の摂取量は健康に影響を及ぼさないと推定される。
参考リンク:農林水産省