コオロギ原料のクラフトビールを開発。

食用コオロギを原料に醤油やラーメンなどを開発したANTCICADA(アントシカダ)が、岩手県遠野市の遠野醸造と共同で原材料にコオロギを使用したクラフトビール「コオロギビール/Cricket Dark Ale」を開発。2020年3月15日〜18日の4日間、東京・渋谷で限定販売を行った。
原料となるコオロギは福島県で飼育されたフタホシコオロギ。これを収穫後に洗浄と熱処理、焙煎を行い、ローストモルトと共に麦汁に加えて醸造。濃色系のビールに仕立てた。
栄養価が高く、環境負荷が低く、持続可能性が高い昆虫を食料にする試みは、国連食糧農業機関(FAO)の報告書をきっかけに世界的に注目が集まってきている。今後もイベントなどで提供を続けながら改良を重ね、全国展開を予定。
また、ビール作りで出るビール粕をコオロギに与えたところ、食いつきがよく収穫したコオロギの味が優れていることが判明。ビール粕を餌にしたコオロギを原料に使用することで、循環型ビールの開発にも取り組む。