国内未登録・未販売除草剤成分「クロピラリド」が作物へ影響。
除草剤成分のクロピラリドは、国内での登録・販売はされていないが、輸入飼料から家畜の体内に入り、ふん尿から堆肥に移行することで土壌に入る。この堆肥を施用した土壌で生育した作物に影響が出る可能性があるとされる。このクロピラリドを含む土壌で作物を栽培した際に現れる症状を、農研機構がまとめ、「土壌中クロピラリドが野菜・花きの初期育成に及ぼす影響・データ集」として、ホームページ(https://www.naro.affrc.go.jp/publicity_report/publication/pamphlet/tech-pamph/index.html)でPDFを公開した。全139ページ、ダウンロードできるファイルは、高解像度版(18.1MB)と低解像度版(5.5MB)のPDF形式2種類。
データ集では、クロピラリドを添加した堆肥を土壌と混合、ポットで野菜・花きを栽培したところ、クロピラリド成分が含有されたこれら作物の初期生育について及ぼす影響を、濃度毎、経時的に記載。症状についての観察ポイントを解説しており、野菜・花き栽培初期にクロピラリドの影響の有無を確認する参考として使用可能。