国産小麦、高値基調続く見通し。

2023年産国産小麦の、播種前入札の目安となる基準価格を全国米麦改良協会が発表。
過去最高水準だった前年産の価格から、約6%の上昇。

今秋以降に作付けが本格化する2024年産小麦の播種前入札が9月13日、27日に開催された。
国産小麦の3〜4割を扱い、13道県25産地銘柄の計24万8,190t(前年産比+0.5%)が上場。
基準価格は、過去10年間で最も高かった2023年産の落札価格を基に、輸入価格の政府売渡価格を踏まえ上昇率の5.8%を乗じて設定。上昇率は全銘柄が同じものを使用し、1tあたり6万1,366円(愛知県「ゆめあかり」)〜9万1,042円(北海道産「春よ恋」)となった。
入札では基準価格から上下10%の範囲で変動する。基準価格が上がったことで落札価格自体が高水準で推移すると見られていたが、第1回の合計は6万7,587円(基準価格の98.8%)、第2回は6万6,262円(同97.2%)となり、2023年産の指標価格(6万4,637円)を超えた。産地側は資材費などの生産コストが上昇しており、販売価格への転嫁を期待している。

参考リンク:全国米麦改良協会