田んぼダムの効果と影響を確認する「水田流出簡易計算プログラム」。
洪水など水災害の頻発・激甚化のリスクを軽減する取り組み「田んぼダム」。
水田からの流出量の抑制や水位上昇などの情報を、各地域で簡単に計算できるツールを開発、Webで公開。
水田が元々持っている水を貯める機能を利用し、大雨の際一時的に水田に水を貯め、ゆっくりと排水することで農地や市街地の洪水被害を軽減しようという取り組み「田んぼダム」。
田んぼダムの取り組みについては、農水省が2021年4月に手引きを発表。その策定の過程で、水田からの流出量をどの程度抑制できるのか、水田水位の上昇具合や下がるまでの時間などを簡単に計算できるツールの必要が出てきたため、プログラムが開発、公表された。
プログラムはエクセルのマクロで制作されており、水田の条件(水田面積、畦畔の高さ、落水口の幅、排水管の位置・口径等)、降雨の条件(降雨時間、時間雨量等)、「田んぼダム」用の堰板、調整板等の「田んぼダム器具」の種類、形状などを設定することで、水田1筆からの流出量と田面水深の変化を計算できる。
参考リンク:流域治水への取組(農林水産省)