下水汚泥、低コストで堆肥化。島根県で実証事業。
島根県が低コストで省エネルギーな下水汚泥の堆肥化技術の実証事業を始める。
処理場内に設置された発酵槽を用いた、外部熱源不要の高速・低コスト発酵乾燥技術を応用。2024年〜2025年にかけ、実証設備運転と各種の検証を行う。
事業は、クボタ、UBE三菱セメント、中部エコテックの民間事業者3社と、日本下水道事業団との共同で、国土交通省が公募する「下水道革新的技術実証事業(B‐DASHプロジェクト)」として行う。
これまで下水汚泥を堆肥にするためには、汚泥を処理場の外に運び出し、堆肥舎で発酵・乾燥させる方式をとっていた。実証事業では、畜産分野で用いられる「縦型密閉発酵槽」を処理場に設置。汚泥と副原料を発酵槽に入れ発酵させることで、外部の熱源を使わずに堆肥化する。
施設は県の西部浄化センターに設置。2023年中に設備の製作・据付・運転を開始、翌2024年から実験を開始する。
これまで宍道湖流域下水道から出た汚泥は、セメントの原料化や堆肥化を実施しているが、低コスト化・省エネルギー化を目指す。
参考リンク:島根県報道発表資料