農水省、水田転作助成を拡充。
水田転作対策の助成額が拡充される。2020年度予算によると、10アールあたりの加算措置は、
・転換作物拡大加算:1万5,000円
・飼料用・米粉用米の複数年契約加算:1万2,000円
・高収益作物等拡大加算:3万円
転作作物拡大加算の条件は、主食用米を前年度に比べて減らすこと。麦、大豆などをはじめとした、主食用米以外の転換作物の面積拡大に応じて配分され、地域ごとの転作拡大の取り組みが反映されるよう、都道府県単位から地域農業再生協議会ごとに算定する方式に変更された。また、交付金の配分時期も秋から4月に早めることになった。
高収益作物等拡大加算も同様に算定さる。対象品目は野菜、果樹のほか新市場開拓用米(輸出・化粧品・バイオエタノール向けなど)、加工用米、飼料用トウモロコシ。
また、今回新たに高収益作物の定着に向け「水田農業高収益化推進助成」が新設された。内容は、
・収益作物定着促進支援:2万円×5年間
・高収益作物畑地化支援:10万5,000円
・子実用トウモロコシ支援:1万円
これらは、都道府県が策定する「水田農業高収益化推進計画」に沿った産地の取り組みが対象となる。定着促進支援は、畑作地化支援との併用が必要となり、合計は5年間で20万5,000円と手厚い支援となるが、畑地化後は転作助成金の対象から外れる。