北海道の酪農家、4.4%減で初の5,000戸割れ。
2022年2月〜2023年5月に離脱※した酪農家は240戸。新規参入は21戸のため、222戸(4.4%)減。生乳出荷戸数は4,822戸で5,000戸を大きく割り込んだ。
高齢化と後継者問題が主な要因。北海道農政部がまとめた。
2022年2月時点では前年比146戸(2.8%)減少したものの5,049戸とかろうじて5,000戸を維持していたが、その後の酪農情勢の悪化を受け、離農が急増。近年にない大きな減少となった。
地域別にみると、空知が12.90%と最も減少率が高く、次いで檜山(7.35%)、渡島(7.14%)、日高(5.98%)、オホーツク(5.52%)。
離脱の要因として最も多いのは「高齢化と後継者問題による離農」の37.0%。次いで「経営者の事故・病気・死亡による離農」(11.5%)、「乳雌育成部門への経営転換」(14.4%)、「耕種部門への経営転換」(10.3%)。
離脱戸数を飼養頭数規模別でみると、「100頭未満」が96.7%と大半を占めた。さらに詳しく見ると「30〜49頭」が42.7%と最も多く、次いで「0〜29頭」(30.5%)となり、飼養頭数が少ない酪農家の離脱が目立った。
※離脱(離農や酪農以外への経営転換により生乳出荷を中止すること)
参考リンク:酪農・牛乳製品に関すること(北海道)