農業者の所得向上を目指す「担い手コンサルティング」。
農林中央金庫は、地域の担い手に対し農業所得向上のための解決策を提示する「担い手コンサルティング」を2021年度から実施。
2021年度は186件で実践。JAと連携したコンサルティングを積極的に進め、2022年度は約300の担い手への提供を予定。
担い手コンサルでは、JAが対象となる担い手を選定。財務情報の分析や経営者からの聞き取りを通じて経営課題を可視化。課題の洗い出し、解決策の検討、ソリューションの具体化とその提案、進捗の確認と体制構築を14週かけて行う。
コンサルティングでは、利益向上という観点だけでなく、「適切な設備投資」、「人材投資」を含んだ「付加価値額向上」という指標を定義。中長期の目標を設定し、その達成に向けた取組みを実践する。
実施から1年が経過し、担い手から話を聞き出すのが難しい、といった課題も見えてきた。これに対しては、担い手と面識のあるJA職員がアンケートを手渡し一緒に記入する、普段付き合いのある職員が打ち合わせに参加し、話しやすい環境を作るといった工夫で課題の解消に努めている。
参考リンク:農林中央金庫