食の安全と消費者の信頼確保、生産者の6割が食品のトレーサビリティに取り組む。
食品のトレーサビリティは、食中毒など健康に影響を与える事故等が発生した際に、問題のある食品がどこから来たのか(遡及)、どこに行ったのか(追跡)を書類等で特定し、原因究明や商品回収等を円滑に行えるようにする仕組みのこと。生産者から製造・加工業者、卸売業者、小売業者の各事業者が食品を取り扱った際の記録をきちんと作成し、保存しておくことが求められる。農水省のモニター調査によると、生産者の62.8%が出荷記録をすべて保存していた。流通加工業者は35.7%で内部トレーサビリティをすべての食品で実施していた。
農林水産省では、各事業者による自主的な取組が着実に推進されるよう、食品のトレーサビリティの意味や効果、業種ごとの進め方等を解説したマニュアルを作成し、配布している。