食品値上げ、許容度に世代差。
食に関する志向や、今後の食品の値上げに対する意識を調査した日本政策金融公庫の「消費者動向調査」。食品の値上げに対し、年代別では20代の4割以上が「許容できない」とする一方、60〜70代では「10%値上げまで許容できる」が5割を超えるなど、世代間で許容度に差があった。
値上げの価格許容度では、生鮮食品、加工食品とも全ての品目で「許容できる」が6割を超えた。うち「20%を超える値上げでも許容できる」が多かった品目は、米(10.7%)、酒類(9.9%)、牛肉(8.7%)、野菜(8.5%)、牛乳・乳製品(8.5%)。
「20%を超える値上げでも許容できる」「20%値上げまで許容できる」をあわせた割合が高い上位4品目の年代別許容度では、20代は全ての品目で「許容できない」が4割を超えたのに対し、60〜70代では3割以下にとどまった。また「10%値上げまで許容できる」は20代が3割台後半だったのに対し60〜70代では5割を超えている。
許容を超える値上げが続いた場合の消費行動では、「今まで通り購入」が最も多かったのは米の53.0%。次いで味噌・醤油(48.1%)、卵(47.5%)、野菜(43.0%)。「購入量を減らす」が最も多かったのは菓子の41.6%、次いで果物(39.3%)、水産加工品(39.3%)、食肉加工品(36.3%)。
参考リンク:ニュースリリース(日本政策金融公庫)