集落営農組織が、園芸作物を導入する際のポイント。

米価の下落を受け、収益性の改善が課題となっている集落営農組織が、野菜などの園芸作物を導入する際のポイントを、岩手県農業研究センターがまとめた。

岩手県内でピーマンやタマネギ、キュウリなどの園芸作物を栽培し、黒字化している7集落営農組織を調査。導入・定着のポイントとして、
・品目ごとの経営収支、人手や機械を確認し、経営課題を整理することで導入目標を明確化し、組織内で共有する。
・必須の排水対策や、栽培管理、収穫・調整に人手が必要など栽培特性を理解する。
・組織内外の人手や機械を生かす出荷体制や販売先の確保などを考慮して品目を選定する。
・生産コストや適切な栽培面積など経営計画を作成する。
・適期作業など工程管理を担うための人員確保と体制の構築。
・圃場選定や排水対策、土作りなど栽培技術の習得と実践。
が挙げられた。
これらを実現するためには、園芸部門のリーダーとなる専任の担当者を設置し、確実に工程管理する必要がある。また、収益確保のため手を広げすぎて失敗する例があるため、適正な規模を踏まえて計画することも重要となる。

参考リンク:岩手県農業研究センター