黒毛和種に、アブよけのシマウマ柄を塗装。

黒い牛をシマウマ柄に塗り、アブなどの吸血昆虫による被害を減少させる実験が山形県で行われた。

シマウマの縞模様には吸血昆虫を忌避する機能があるという仮設がある。これを検証するため、2019年に愛知県農業総合試験場が「ゼブラ柄塗装による吸血昆虫対策技術」を開発。実証実験では、黒毛和種に白色の縞模様を塗装。比較のため黒色の縞模様を塗装した牛と、塗装をしない牛を用意。付着昆虫の数と、吸血昆虫が近寄ると尻尾を振る・足踏みする・耳や頭を動かすといった、牛が虫を嫌がる「忌避行動」の回数を調査。白色の縞模様を塗装した牛は、他と比較し付着昆虫数が50%減、忌避行動の回数が25%減と、効果があることが実証された。
この技術を、山形県置賜総合支庁農業振興課が8月〜10月にかけ同県小国町の畜産農家で実験。繁殖牛3頭の体にスプレーでシマウマ柄を塗り、忌避行動の動きを調査したところ、シマウマ柄を塗っていない牛に比べ、忌避行動が4割〜8割少なくなった。

参考リンク:愛知県農業総合試験場