2019年度米作付動向、前年比4.2万t増、適正生産量上回る。
農水省は米の生産調整2年目となる2019年産米の作付動向を発表。主食用の作付面積は137万9,000haで、前年より7,000ha減少したが、作況の結果、見込み生産量は736万9,000tで前年より4万2,000t増加し、国が示す適正生産量を上回った。需給安定に向けた適正生産量を718万t~726万tと設定していた。
2019年産は前年比7,000ha減となったことに対し、次年産に向けて需要に応じた生産のレベルをさらに上げることが課題。
来年6月末の民間在庫量は199万tで、今年6月末からは11万t増え、米価が安定するとされる180万t~200万tの幅に収まる見込み。
都道府県別の作付面積は、新潟2,100ha、山形500ha、宮城300ha、栃木200ha、埼玉と滋賀各100ha増加。それ以外の道府県は軒並み減少。転作作物の作付は、飼料用米が7万2,000haで前年比7,000ha減少。加工用米は4万7,000haで5,000ha減少。備蓄米は3万3,000haで1万1,000ha増加した。