9月の農業物価指数。
2015年を基準(100)とした、2021年9月の農作物物価指数(総合価格指数)は前年同月比−0.8%の110.4。農業生産資材価格指数(総合価格指数)は同+7.0%の108.5。
農産物の内訳は、「米」が前年同月比−12.4%の108.4、「野菜」が+15.4%の110.3、「果実」が−12.6%の123.2、「花き」が+9.7%の129.0。
米と果実は対前月比でも−8.1%(米)、−17.3%(果実)と大幅な下落。米はこの1年120近辺を保っていたが、9月に入って一気に低下した。
農業生産資材の内訳は、「肥料」が前年同月比+4.6%の103.0、「飼料」が+21.3%の117.1、「光熱動力」が+16.4%の114.4、「建築資材」が+23.5%の130.9。
「肥料」「飼料」「建築資材」とも直近3年間のうち2019年、2020年はほぼ横ばいだったが、2021年に入ってからは上昇が続いている。肥料は5月から、飼料は1月、4月、7月に、建築資材は4月から大きく上昇している。「光熱動力」は2020年に大きく下降したものが2021年に入り上昇に転じた。これは、世界的にコロナウイルス禍からの脱却に向け、停滞していた経済活動が復活し、それとともに原油や飼料などが高騰してきているためと考えられる。
参考リンク:農業物価指数(農林水産省)