国連で初の「食料システムサミット」。
持続可能な食料システムについて議論する「国連食糧システムサミット」が初めて開催された。オンライン形式で開催され、130を超える国・地域が参加した。
食料システムサミットは、国連が掲げる気候変動対策や貧困・飢餓の撲滅など17項目ある「SDGs(持続可能な開発目標)」を2030年までに達成するための一環として開催される。
サミットでは食料システムの課題として、
(1)食料の安定供給、食料の安全保障の確立など「質(栄養)・量(供給)両面に渡る食料安全保障」
(2)食育、健康的な食事、食品ロス削減、地産地消など「食料消費の持続可能性」
(3)農林水産業が環境に及ぼす影響への対処など「環境に調和した農業の推進」
(4)女性や若者を対象とした農山漁村での雇用創出と生計の安定など「農村地域の収入確保」
(5)新型コロナウイルスを踏まえた食料サプライチェーンの強靭化など「食料システムの強靭化」
の5つのテーマが設定され、それぞれの課題をどのように解決していくかが議論された。
参考リンク:国連食糧システムサミット(農林水産省)