ガソリン携行缶の取り扱いに注意喚起。
農機具用のガソリンを携行缶に入れ長期間保管するなどした場合、取り扱いを間違えるとガソリン漏れや噴出、引火・爆発事故が発生する危険があり、死傷者が出ている。国民生活センターではガソリン携行缶の取り扱いに関する危険性を検証、消費者への注意喚起を行った。
ガソリン携行缶は、消防法令に規定されている落下試験、気密試験、内圧試験、積み重ね試験で基準に適合する必要がある。また、基準に適合していても、長期保管する間に温度変化による内圧の変化が繰り返されることで亀裂が生じ、ガソリンが漏れる場合がある。
寄せられた相談を元に実験を行ったところ、ガソリン携行缶が高温になる場所に置かれた場合、内部でガソリンが気化し内圧が上昇。その状態でキャップを外すとガソリンが激しく噴出、噴出したガソリンの近くに火気があると、引火して激しく燃え上がった。
国民生活センターでは、事故を防ぐためには(1)直射日光が当たるなど、高温になる場所には保管しない。(2)温度変化の大きい場所での保管は控え、こまめに圧力調整をする。(3)必要以上のガソリンを保管しない。などが重要、とアドバイスしている。
参考リンク:国民生活センター