2020年農業技術10大ニュースを選定。

2020年の1年間に新聞記事となった農林水産研究成果のうち、内容に優れ、社会的関心が高いと考えられる成果10課題が選定された。

(1)判断の根拠を説明できるAI開発。
   従来は困難だった、AIが判断した根拠を可視化する技術。
(2)スマートフォンを利用した土壌分析。
   これまで目視で判断していた土壌分析用試験紙の色を、スマートフォンを使って判断。
(3)赤色LEDでアザミウマ防除。
   赤色発光ダイオード(LED)を用いて、施設栽培のナス、キュウリ、メロンを防除。
(4)農作業事故事例検索システム公開。
   農作業事故の事例とその原因・対策をWEB上で閲覧できるシステムを開発。
(5)水田の雨水貯留機能を活用した豪雨対策。
   水田の湛水深とその継続期間の目安を解明。また安価に設置できる水位管理器具を開発。
(6)消石灰の消毒効果を可視化。
   スプレーするだけで消石灰の消毒効果を判別する可視化剤を開発。
(7)イネ科の茎伸長に関わる、相反する2つの遺伝子を発見。
   イネの茎を伸ばす遺伝子と抑制する遺伝子を発見。
(8)農業用水路をヒートポンプの熱源にする技術。
   シート状の熱交換器を流水中に入れると土中や静水中より高効率で採熱できることを解明。
(9)AIによる温州ミカン糖度予測手法の開発。
   前年までに蓄積された糖度データと気象データから、その年の温州ミカンの糖度を予測。
(10)フェーン現象の発生を3日前に予報。
   気象予報を基に3日先までのフェーン被害が予測される場所を解像度1kmで解析、表示。

参考リンク:農林水産技術会議