パスタ20.5%、麺類17.2%、チューハイ・カクテル22.2%増、巣ごもり需要鮮明。

新型コロナウイルス感染拡大が消費行動に影響を及ぼしていることが、2020年9月の家計調査で分かった。服飾・交通・旅行などの支出が引き続き大幅減になる中、巣ごもり需要で食料品支出は増加している。また、飲食店の営業時間短縮要請が解除された結果、外食の下落幅は縮小した。

食品で消費行動に影響が見られた品目のうち、増加したのはパスタ(対前年同月比20.5%増)、麺類(同17.2%増)、即席麺(同16.9%増)、生鮮肉(同8.1%増)、卵(同6.1%増)、冷凍調理食品(同16.3%増)、チューハイ・カクテル(同20.2%増)など。減少したのは食事代(同21.3%減)、飲酒代(同54.6%減)、生鮮果物(同19.4%減)など。
食品以外では、マスク・ガーゼを含む保健用消耗品(前年同月比42.3%増)、郵便料(同17.4%増)に増加が見られたが、背広類(同47.6%減)、鉄道運賃(同65.3%減)、パック旅行費(同61.4%減)など、外出自粛の影響が大きい品目では大幅減が続いている。
全体の支出額は26万9,863円。対前年同月比では10.2%減だが、前月比では3.8%増。7月は対前月比6.5%減、8月は同1.7%増なので、やや持ち直していると思われる。

参考リンク:家計調査(総務省)