2018年農業総産出額、4年ぶり減少。

2020年1月15日、農水省は2015年から3年連続で増加していた農業総産出額が、2018年は前年比2.4%減の9兆558億円と減少に転じたと発表。米(0.3%増)や肉用牛(4.2%増)は産出額が増えたものの、野菜(5.3%減)、豚(6.7%減)、果実(0.5%減)、鶏卵(8.8%減)などの価格下落が影響した形。ほかにも生産量減少や伸び悩む品目もあり、生産基盤の強化が課題とみられる。また、生産農業所得も前年比7.3%減の3兆4,873億円と減少に転じている。
総産出額は、1984年の11兆7000億円をピークに減少を続け、1997年に10兆円を割り込み、2001年以降は9兆円を下回った。2015年からは上昇に転じた。2018年は減少に転じたものの9兆円台を維持しており、引き続き高い水準を維持したとしている。