2025年農林業センサス、見直し案を諮問。

「農林業センサス」は5年ごとに実施され、農林業・農山村の実情を把握する基幹的な統計調査。
次回(2025年)調査に向け、新たな施策ニーズへの対応、調査事項・調査手法の見直しなどを行う「農林業センサス研究会」が開催。見直し案が諮問されている。

経営体調査では、前回は常雇い労働者についても個人ごとの状況把握を求めるなど範囲を拡大したが、報告の負担と記入漏れからの審査事務の負担が増加したため取りやめる。
また調査項目では、新たに「農産物輸出の有無と、販売額に占める割合」、「有機農業に取り組んでいる耕地の実面積」を追加。また「集落営農組織への参加の有無」と「青色申告の継続年数」は削除する。
調査方法では、オンライン収集の方法を「e-survey(政府統計共同利用システム)」から「eMAFF(農林水産省共通申請サービス)」に変更。
また、調査員の訪問回収が困難な場合に限っていた郵送を追加。
農業集落調査は、自治体の個人情報保護強化などを理由に廃止が提起されたが、調査方法を見直して続ける。
調査対象者は市町村からの情報提供を基に選出していたが、経営対調査や行政記録情報などから集落ごとに優先順位の上位1人を選び出す。優先順位は自治会長・行政区長、個人で経営耕地面積の大きい者とする。

参考リンク:2025年農林業センサス研究会(農林水産省)